【 竹林寺の海老塚住職 】 とっても気さくで仲間由記恵の大ファン!お正月には女学生に握手を求められ喜ぶも、怪我をしない(毛がない)縁起かつぎとわかってがっかりしたオチャメな一面も!
五台山 竹林寺
文殊菩薩を本尊に祀ることから文殊堂とも呼ばれる本堂は、寛永22年(1644)、土佐二代藩主山内忠義(やまうちただよし)公により造営され、国の重要文化財にも指定されています。
室町時代様式で、一層入母屋(いりもや)、五間四方、柿葺(こけらぶき)の本堂は、長年の雨風に耐え今日に至っていますが、特に屋根の損傷が激しく、何年も前から屋根の葺き替え計画が進んでいました。
杮葺きは杉板を少しずつずらしながら重ねわせて屋根を葺く技法です。
初詣に行くと「杉板の寄進コーナー」が設けられていて、1000円で屋根に使う杉板に名前が書き込めるというので、毎年家族で杉板に名前を書いてきました。
そしていよいよ屋根の葺き替え工事も大詰となり、年明けには集まった10万枚の杉板が見事に本堂の屋根に葺かれたのでした。
「2月19日、本堂屋根葺き替え工事完成見学会」の案内が届いたのは、1月末のことでした。
こういったことに興味のありそうな長女に竹林寺からの見学会の話をすると
「エッ!行きたい!!」と言ったもんの、「いかん!その日は模試がある!おまけに英検の2次もあった!」
というわけで、見学会はそのままになってしまいました。
しかし日が迫るにつれ、何とかして見たいと思うようになってきた長女。
当日何とか時間のやりくりがつきそうなので、あらためて申し込みの電話をいれると
「申し訳ありませんが、定員になりましたので締め切りました]との返事がかえってきました。
「この次はいつごろでしょうか?」
「この見学会のあと、足場を外しますので、今回が最後となります」
「キャンセル待ちとかはないんですか?」
「はあ、ちょっと 保険もかけないといけませんし...]
「逃がした魚は大きい!」の例え。
そうなると残念と後悔が津波のごとく襲ってきて、なんとしてもこの何百年に1度のイベントを見たいと思ったのは、長女だけではありませんでした。
「とりあえずダメ元で行ってみようか!」ということで、当日早めに2人で出かけていきました。
お寺の境内は、早朝ということもあって人気もまばらで閑散としています。
本堂は足場が組まれ、脇のスロープからヘルメット姿のおじさんが上がり降りしていました。
「今日の見学会は何時からですか?」と声をかけると
「10時半からです。この階段から登って行ってほら!あそこに見えゆう屋根の周りを1周するがです。」と説明してくれました。
はは~ん 、なるほど!!そういうことか!
おじさんが去ってまた人気が無くなったのを見計らって
「今や!!早うこっから上がっていって見てきい!」とGOサインを出すと、長女はスロープを駆け上がって行きました。
そして撮ってきてのがこの写真です。
女神の前髪をつかむチャンスはほんの一瞬ってことがよ~くわかりました